挨拶のタイミングと寛容さ

用事からの帰りがけ、

中学生位の女の子とすれ違いました。

「こんにちは。」

と声を掛けたら、気まずそうに

目をそらしてしまいました。

 

その女の子は、同じマンションの方のお子さんですが。

ご両親と一緒だとちゃんとご挨拶できるのです。

なんでだろう・・・?と

考えて、ふと自分の子どもの頃を思い出しました。

 

私も、中学生の頃、挨拶がしにくかったなあと。

もちろん、目は、そらしませんが、

中学生の頃、挨拶をいつしてよいのか、

タイミングを計りかねていたのを思い出したのです。

 

私が、小学生やそれ以下の時代というのは、

親と行動を共にしていることが

多かったと思います。

なので、挨拶するタイミングは、

両親が、「ご挨拶は?」

などと促してくれたので、分かりやすかったのです。

 

しかし、大きくなるにつれて、

単独で行動することも多くなってくると

促してくれる人がそばにいないので、

タイミングを逸してしまったりと

中学生の頃、とても戸惑っていたのです。

 

そこで、中学生の私は、考えました。

まずは、お辞儀だけでもしてみよう。

挨拶をしないよりは、ましだ(笑)と。

 

周りの近所の方も寛容だったのだと思います。

中学生の私のお辞儀しかできない

無愛想な挨拶に、付き合って下さり、

見守ってくれました。

 

そして、段々とタイミングをつかめるようになり。

やがて、「こんにちは。」の言葉を

付けられるようになりました。

そうなると、近所の方も話しかけてきてくれます。

 

学校帰り、よく近所のおばさま方に

つかまってました(笑)

学校で、あったことなどを

よくきかれて、

早く帰りたいのに・・・。

内心よく思っていましたっけ(笑)

 

しかし、いま考えると、

自分とは、年代の違う方たちとの交流は、

とても良い体験だったことが分かります。

 

目上の人たちとの話し方や、

年代の違いによる考え方の違いなどなど。

後から考えると、

とても貴重な体験だったことがわかるのです。

 

今日の中学生も私のように

戸惑っている時期なのかもしれない・・・。

そう思いました。

 

私も、教育に携わる人間として

挨拶の大切さは、伝えていますが。

見守ることも大事にしなければ、

と思います。

 

 

私は、あの頃の私を見守ってくれた、

周りの人たちのような大人になれているだろうか・・・。

私は、自分に問いかけてみました。

答えは、・・・・。

今も自分からは、返ってきません・・・。