散歩と椿と山本周五郎

今日もお散歩に行ってきました。

お家の周りを少しだけですが(笑)。

午前中、お天気も良かったので。

 

お正月の三が日中ということもあり、

人通りも少なくて静かな雰囲気の中で

お散歩をしてきました。

 

それでも、途中、2・3人の方とは、

お会いしましたが。

皆さん、ご自分の方から、

「こんにちは。あけましておめでとうございます。」

ご挨拶してくださいました。

私も

「おめでとうございます。こんにちは。」

とお返しし、

とても気持ちの良いお散歩ができました。

 

ちなみに、皆さん、全く存じ上げない方ばかりです。

同じマンション群の地区に住む方か、

そのマンションに住む方の縁者というだけですが、

皆さん、ご挨拶をしてくださり、

とても清々しいお正月を迎えられたと実感しました。

 

そのお散歩の途中、まだ蕾の固い椿を見つけました。

私の住む地方は、晴れているとは言え、

寒さの中に花を咲かせようと

頑張っているんだなと思いました。

気付けば、梅の木にも、まだまだ固いですが、

蕾がいっぱいついていました。

花の健気さにとても感動しました。

 

【椿のつぼみ】

 

実は、私。

椿やさざんかを見ると、

決まって山本周五郎の本が、

読みたくなります。

それもよく知られている「樅ノ木は、残った」や、

赤ひげ診療譚ではなく、

女性を主人公にした話を読みたくなるのです。

 

この本の題名を見ると、なんだ、ただの恋愛ものかと

思われるかもしれませんが。

いわゆる時代物なので、もう少し、しっとりとした

深い愛情。恋愛を通り越した先夫婦、人間としての愛、

などが、描かれています。

 

短編なので読みやすいのも気に入っています。

 

この短編小説の中には、花が、

モチーフに書かれているものがあります。

実物の花の持つ健気さと、

人間の秘めた健気さや、夫婦間や、

人間同士の愛情などが結びついて、

この短編集を読みたくなるのかも

知れませんね。

 

せっかく、ひさしぶりにこの本を手に取ったのですから、

本を読んでみようかなと思います。

何しろ、この本が、私の手元にあること自体が、

奇跡かもしれないのですから。

 

この本は、以前住んでいた隣町の、

今は、とうに、無くなっている

古本屋で、この私が、買ってきたものなのです。

今、本の後ろを見たら、昭和51年とありました。

 

せっかく、手元に来てくれた本を

じっくり読むお正月も良いかも知れませんね。