私の体験した不思議でちょっと怖い話⑪

夏休みもそろそろ、終盤。

もう学校の始まっている所もありますね。

学生さんの姿を見ると、

なんだか、自分の学生時代が、

懐かしくなってしまうのは、

やっぱりそれだけ、歳を重ねたって、

ことなのでしょうね・・・。

 

今日も、私の体験した不思議な

お話を書いていこうと思います。

 

私が、以前住んでいた

場所の近くに、実は、

よく見るといいますか・・・

不思議なことが起きる場所が、ありました。

 

一見、何の変哲もない住宅街です。

私の以前住んでいた家から、

徒歩圏内です。

以前私は、犬を飼っていましたので、

よく行く散歩コースの一部でした。

 

その日は、母と2人で、

飼っていた柴犬ちゃんのお散歩を

していたのですが。

 

例により、どこからともなくお線香の匂い

してきたのです。

 

うーん・・・また、近くにいるか・・・?

 

と思いつつ、住宅街の続く道を

右に曲がりました。

 

一層強くなる香り・・・。

 

向こうから男性が2人、歩いてくるのが、

わかりました。

 

普通なら、道で人とすれ違った

というだけの話なのですが。

 

段々と濃くなるお線香のにおいと。

それに混じって、匂ってくる

何とも言えない腐臭・・・。

 

しかも、その男の人と、目が合った!

そして、私の顔を見て、

にっと笑ったんです。

その途端に、私の脳裏に

「見えるの?」

という男の声が入ってきた気がして。

後ろを思わず、振り返ってしまいました。

 

そうしたら・・・

なんと男の人たちは、もうどこにもいなかった・・・。

 

となりの母と目が合いました。

 

「今すれ違ったよね・・・?」

「うん・・・」

応える私。

「それにこのにおい、なに?」

「・・・」

すぐには、応えない私。←こういう場合咄嗟に、

なんと言ったらいいのか案外分からないんです(笑)

「例のごとくじゃない・・・?」

私は、リードを引いていた柴犬ちゃんを指さしました。

目の前の飼い犬は、異常興奮中。

 

逃げろ!とばかりに

母とふたり、プラス柴犬ちゃんで、

その場を離れました。

 

一体、あの男のひとたちは、

現実にいたのか、いなかったのか。

未だに謎ですが、

今でも、にっと笑った顔は、

はっきり覚えていて。

思い出すたび、鳥肌ものですが・・・。

 

実は、その道は、住宅街を抜けると

大きな古い街道に、出ます。

今でこそ、片側2車線の広い道路ですが、

私の小さい頃は、まだ旧街道の面影を残す

狭めの道でした。

道端には、庚申塔などもあったりしました。

 

道が、拡張されて、便利にはなったのですが。

車がスピードを出して通る

事故の多い道路になってしまいました・・・。

不幸にして事故にあってしまった

そんな中のお二人だったのかもしれません・・・。