受験と不安感~講師としてご両親に伝えたいこと

毎年、このクリスマスの時期になると、

教育に携わる人たちは、やたらと?忙しくなる。

冬期講習と。

そして、年が明ければ、

受験生には、受験がもうすぐ目の前まで来ているからだ。

 

私は、この時期になるとよく思い出すのが。

塾の講師時代に、アシスタントとして来ていた

その塾の卒業生に

「先生、こんな所で、中学生相手にしていていいの?

デートしないの?」

といわれたこと(笑)

私の教え子でもあった彼が、

当時、まだ20代だった私をちゃかしたのだが、

周りはの受験生は、顔色一つ変えないまま。

冬期講習来ている生徒には、そんな茶化しを

聞いている余裕がないのである。

 

茶化してきた当の本人も数年前に

周りと同じ余裕のない受験生だったのだから、

受験を乗り越えると、こうも、余裕が、出るんだな

妙な所で感心したのを覚えている。

 

ところで、余裕がないのは、

実は、親御さんも同じなのである。

当たり前なのだが、子供の持ってきた塾での小テストや、

過去問題の成績を見て、このままで大丈夫なのかと

不安になる方も多い。

相談の電話が増えるのも、この時期からが、

特に多い気がする。

 

ただ、一つ言えるのは、

受験生本人が一番不安に思っている

ということ。

独立した今も、私は、同じような相談を受けるが、

いつもそのことはお伝えすることにしている。

高校受験の場合、中三というのは、

こちらが考えている以上に大人で、しかも、子供である。

 

自分なりに、なぜできなかったか分析している場合も

多い。それでいて、やたらと心配になり、親や先生に

甘えたいという面もあったりする。

親御さんには、生徒が逃げ込める場所として、

ドーンと?かまえていて欲しいというのが

本音である。

 

私の場合はもう少し、はやい時期から始めるが、

講師時代の当時の塾は、過去問題の練習を始めるのが

この冬期講習からだったので、

生徒によっては、思うように点数がとれない子もいる。

 

初めてのものは、何でも戸惑うし、

慣れなくて、失敗することもある。

多くの生徒は、そこから学び、

成長して、点数をあげ、やがて、合格という春をつかむ

 

それまで、親御さんたちは、

1番強力なサポーターとして、

見守ってほしい旨と

そのこと自体を子供に伝えることを

私は、お勧めしている。

 

親御さん同様、

子どもの近くで成長を

目の当たりにできるのは、

この私の仕事のだいご味である。