今年復活!母の味・ぬか漬け

お昼ご飯に作った人参ご飯を食べながら、

(人参ご飯:愛知県三河地方の郷土料理)

お漬物に手をのばす。

ほうばった瞬間のぬかみその香り

野菜のしんなりとした歯触りが

私は、大好きだ!

 

私は、アレルギーなので、

外食や、出来上がった総菜を

食べるのには、めちゃめちゃ気を遣う!

 

まさか大丈夫だろうというものにまで、

隠し味に私のアレルゲンが入っていたりすることも

あるので。

いつも製品の裏面にある成分表示と

にらめっこすることになる。

 

私の好きなぬかみそも、

スーパーにたくさん並んでいるが、

成分表示を見て、あきらめたり、

唐辛子が、入っていたりで、

あきらめることが、多かった。

【私は、唐辛子が苦手で、食べると

毎回火をふくんじゃないかって思います。(笑)】

 

でも、子供のころ、

食べたぬかみそは、おいしかったな・・

とおもい。

よく考えたら、母が、

自分でつけていたものだったことを思い出した。

 

 

でもぬか床は、とうの昔になくなってしまったし。

母もここ何年も、漬物は、つけてない。

 

年取った母にもう一度漬物つけない?

というのも、なんだか、はばかられた。

というのも、母は、日頃、

もう漬物など、絶対につけたくない!

と豪語?していたからだ。

 

どうやら、父のせいだと分かった時には、

私は、もう成人していたが。

 

 

昔、両親が、まだ、結婚したばかりのころ、

食卓に漬物が、ないのをみた父が、

激怒したらしい・・・。

 

父の実家は、毎日自家製の漬物が、

並んでいたのに対し、

母の実家は、漬物が、

時々並ぶ(しかも買ってきたものが。)

という育った環境の違いだけなのだが・・・。

 

 

その時の父には、自分の家のほうが

絶対に正しいという、妙な自信があったらしい。

「わからないなら、おふくろに聞け!」

とまで、のたまったらしい。

 

俗に言う嫁と姑。

そんなに、簡単にきけるわけがない。

実家の母親(つまり、私の母方の祖母)に

きいて、つけたらしい。

 

頼むにしても、もう少し頼み方を考えたら・・・?

と、つっこみを父に入れたくなるが、

同時に、

無理だろうなあ

と思った。

 

父は、ぶっきらぼうで、

不器用を絵にかいたような

人だったから。

 

 

そんないきさつなぞ、知るよしのない私は、

母のつけた漬物が、大好きだった。

幼いころの私は、その漬物の食べ過ぎで、

太っていたほど。

さすがに、今は、節制してます。

血液検査の数値が恐ろしいので・・・。

 

 

いやいやつけてた漬物。

でも、私は、大好きだったこと。

アレルギーで買ってきたものは、

今一つ、食べるのが、怖いこと。

そして、一緒に糠漬けをつけてみたいこと。

 

それを話したら、母は、あっさりOKしてくれた。

やったー!

でも、どこで、ぬか床調達しよう・・・?

近所のスーパー?

残念ながら唐辛子入りだった…。

 

探したら、なんとメルカリに売っていた。

メルカリって・・・ぬか床まであるのね。

と感心しつつ購入。

たしか、6月だったかな。

そして、今まで、

無事にぬか床は、生きています。

 

こうして母のぬか漬けは、

今年無事に、復活を遂げたのでした。

今聞いたら、実に約45年ぶりだそうです!

 

【ぬか床】

 

【きゅうりが、漬かりました。】