私の体験した不思議でちょっと怖い話 ⑥

梅雨明けしましたね。

夏本番!

学校も夏休み期間に入り。

部活に勉強に

励む学生さんを見ると。

なんだか、私も、頑張らねば!と。

元気をもらったりしています。

 

今日も、不思議なお話ですが、

今日の話は、全く怖くありません。

夢を見たのだと言われれば、それまでなのですが。

私には、とても感動というか、忘れられない出来事なので。

ここに書いていこうかと、思います。

 

私は、約5年ほど前に、父が亡くなりました。

その後、1年もしないうちに、今住んでいる

マンションに引っ越したのですが。

 

経験のある方は、わかると思いますが。

人が一人、なくなるということは、

とても大変なことです。

お葬式などの関係は、もちろん、

役所の手続きや相続と、やることは多く、

しかも、複雑・・・。

来る日も来る日も、手続きなどで、

目の回る忙しさです。

私も、父が亡くなってすぐから、

忙殺されてました。

(この体験も貴重だと思い、後になって終活アドバイザーという

 民間資格をとったほどです。)

 

父名義であった不動産を

相続したわけですが。

わたしは、後々のことを考えて、

住み替えをすることにしたのです。

相続後、すぐにその手続きに入ったので、

休む暇などありません。

 

気が張っていたので、その時は、

何ともなかったのですが。

引っ越しが、全て完了し。

次の日の朝、目が覚めた時。

私は、起き抜けで半分、寝ぼけていたのでしょう。

「お父さん、これで、いいんだよね・・・。」

呟いて、涙を流していました。

 

わたしの以前住んでいた家は、

父がとても愛し、その生涯をかけて

建てた家と言っても過言ではありません。

それを、父の一周忌を待たずに

売って引っ越したことを

私は、娘として心の中で、

申し訳なく思っていたのかもしれません。

 

父が亡くなったあとの事務的なことを

含めて、全てをやり終えた私は、

糸の切れた凧のようになってしまい。

しばらく、朝、わけもなく涙を流したりと

不安定な日々が、続きました。

 

そんなある日の朝、

父の声がしました。

「お嬢さん!朝だよ~。」

(父は、よく、ふざけて、自分の娘である私を、

お嬢さんと呼んでいました。)

 

父の姿が、部屋の入り口すぐにありました。

でも、顔はよく見えないのです。

白い壁紙の廊下の壁を背にして

立っているはずなのに、父の顔は、

全く見えない・・・。

父の背後から、物凄い光がさしていました。

まさに、まばゆいばかりの光というのは、

このことだなとおもいました・・・。

 

父は、もう一度、私に声をかけてきました。

「お嬢さん。 もう、朝だよ。」

 

「うん!わかった~。」

と。自然に声を発したところで目が覚めた・・・。

 

そう、起きていなかったんです。

確かに、上半身起こして、父の姿を見たはずなのに。

私は、まだ、ベッドの中でした。

 

その日から、自分の中の何かが変わりました。

もう、不安定さは、なくなり、

このマンションでの新しい生活のスタートが、

本当の意味できれた瞬間だったと思います。

 

なくなっても、まだ心配してくれる存在なんだなあと

しみじみ思います。

8月になると、お盆。

父の好物を揃えて、父を迎えたいなと思います。