歩道脇のさざんかの木

たまたま、近くのコンビニに用事があって出かけました。

その途中、大きなさざんかの木があるのですが、

満開になっていました。



「うわー!きれい」

 

もちろん、そこに木があることは、知っているのですが、

こんなにたくさん花が咲いているなんて、

予想外?だったのです。

歩道脇の斜面に植えられているので、

見上げないと気づきにくいのか、

それともただ単に、目に入らないだけなのか、

歩道を行く人は、せわしげに木の下を通り過ぎていくだけ。

 

 

「どうして、12月になると、こんなに忙しいんだろう?」

思わず、わたしは、つぶやきました。

 

 

子どもの頃、

「どうして大人は、こんなに忙しそうなのだろう?」

と思っていました。

子供のころの自分は、忙しそうな父や母を尻目に

 

クリスマスは、サンタさんに何をもらおう?

もうすぐ、おじいちゃんやおばあちゃんに会えるかな?

 

のんびり考えながら、両親や周りの人の忙しさにただのっかっていただけ(笑)

自分は、空を見上げて、流れる雲を眺めていたりと、

いたってマイペースでございました(笑)

 

 

それが、成長するにつれ、やることは、増えていく。

学生になれば、学校生活。

テストや塾、習い事で、

スケジュールは、埋まる・・・。

 

 

時がたち、大人になっていつのまにか、

立場は、入れ代わり

仕事に子育て。

習い事など、していた自分が、

今度はさせてる立場に(笑)

私などは、まさに教育関係のお仕事なので

子供たちにお勉強させてる?立場ですね。

 

忙しいはずか・・・今更ながら思う。

 

でも、と

ここで思い返しました。

 

忙しいからこそ、花を見つけられると、

美しく感じられるのかもしれない。と。

がんばっているからこそ、見つけられた

これは、きっと忙しい人、頑張っている人への

ご褒美なのだ

 

もちろん

人々が、どんなに忙しかろうと花は、

ずっとそこにさいている・・・。

日常のいそがしさに紛れて、見つけられないだけなのだ。

 

 

そんな日常の足元に、何気なく落ちている?

キラキラしたものを

もっとたくさん見つけたいと思いながら。

私は、花の下を通り抜けました。