私!席を譲られる!

午前中から、用事で隣町に出かけていました。

その帰りがけ、電車がすいていたので、

座席にすわりました。

そういえば、

最近、席を譲られることも多くなってきたな

・・・そんなことをぼんやり考えました。

 

 

実は、私。

つい、この間も高校生に席を譲られたばかり。

 

「よかったら、どうぞ。」

 

私は、(足の捻挫が、治りきっていないこともあり)有難く、

お礼を言って、その時は、席にすわりました。

 

 

 

父が存命のころ、

ちょうど、私くらいの年齢のころだったのでしょう。

席を譲られることの多くなってきた父が、

それをとても嫌がっていました。

人を老人扱いしやがって!と。

 

 

当時の父にとって

気持ちは、いつまでも若いままの自分と、

現実の年齢の自分とが、

自分の中で相当ギャップがあったのかもしれません。

 

私もあの頃の父の年齢にだんだん近づいてきたんだ・・・

と考えると、ちょっと複雑・・・。

 

確かに、私も気持ちは、

まだまだ若い・・つ・も・り・だから(笑)

 

 

この間、ネットでこんな記事を目にしました。

 

たしか高校生だったと思うのですが、

やはり電車の中で、前に立っていた

老人に席を譲ろうとしたのだとか。

でもその方は、腰を痛めていて、

座ると、かえって腰が痛いからと

丁重に断ったのだとか。

もちろん、この時点で何の問題もなく、

その高校生もへんに、ばつの悪い想いは、

していないと思うのですが。

 

 

その老人は、自分の降車駅が来て、

電車から降りる、その去り際、

高校生にいったそうです。

先ほどはありがとう。

声をかけてくれて嬉しかったよ。」と。

その光景を見ていた人からの投書記事です。

 

この記事を読んで私も、すごいなとおもいました。

譲ることは、高校生にとって

とても勇気のいる行為だったでしょう。

それを断る行為もまた、勇気がいります

うまく断らないと、せっかく勇気をだした高校生に

いやな思いをさせてしまうかもしれません。

 

もしかしたら、その経験が、もとで、

二度と席を譲らない!と

かんがえてしまうかもしれない。

でも、この方は、とても大人の対応で、

その場をきちんとおさめた。

私も、そんな大人でありたいと、

記事を読んだとき思ったのでした。

 

私は、私に席を譲ってくれた女子高生に、

別れ際、思わずこう言っていました。

 

「席を譲ってくださり、ありがとうございました。

とても助かりました。」

 

私に言われた高校生は、

一瞬戸惑った顔をしてから、

ぺこんとお辞儀をして、

「いいえ。」

嬉しそうな、はにかんだ笑顔を、

私に向けてくれました。

 

記事のなかの、

大人な対応に少しは、近づけたかな?と思い、

はにかんだ高校生の笑顔に、

私の方が元気をもらった!

そんな出来事でした。