雨降って地固まる・生きた言葉の大切さ

朝、窓を開けて、空気の入れ替え。

冷たい空気とともに、霧雨が降っているのが分かって

若干、気分が、ダウン。

でも、ここで、ふと、頭に浮かんだ言葉。

 

雨降ってじじい固まる

(あまりきれいな言葉じゃなくてごめんなさい。🙇)

 

うっ、何で?

こんなのが、浮かぶんだろう・・・

 

思い出した!

塾だ!

 

正解は、もちろん

雨降って地固まる・・

 

塾の講師をしていた時、

わたしは、国語を担当していました。

 

たしか小学生のクラスだったと思います。

ことわざや慣用句を教えていた時。

 

雨降って地固まる

 

意味と使い方を説明し終えた時でした。

 

「先生、それって、雨降ってじじい固まるじゃないの?」

クラスの2・3人が、手を挙げて口々にそう言いだしました。

 

「・・・?」

 

はじめ、てっきり冗談だと思ったのですが、

よく聞いてみると、

本のなかに、

雨上がりの風景、

水たまりにおじいさんが、

数名ひしめきあっている絵が、かいてあって、のっているというので。

 

おそらく、ことわざや、慣用句に親しんでもらうために

パロディとして、書いてあるのだろう。

 

実際にその本をみたわけでは、ありませんが、

おそらく、

正しい方の「雨降って地固まる」

だってちゃんと書いてあるはず。

 

でも、子供達には、

雨降ってじじい固まるのインパクトは、絶大だったんだなとその時、わたしは、そう思いました。

 

と、同時に、ことわざや慣用句は実際に使って、

覚えないと意味がないとおもいました。

 

どうしても、教科書的なものを使って教えると、

まさに暗記物になりやすい傾向があります。

 

もちろん、その場で、

こうやって使うんだよと実例は、示しますが、

実際の会話で使うのと違い、生きていないのだと思います。

 

 

事実、慣用句、ことわざを教えていて、

「お家でもよくつかうでしょ?」

ときくと、

「全然聞いたことないよ。使うの先生のお家だけじゃない?」

という返事が、よくかえってきました。

 

それ以来、慣用句や、ことわざをなるべく

普段の会話の中に

取り入れることにしました。

つくづく、言葉は、生きものなんだなって思います。

 

この出来事からは、もう随分と年月が経ちましたが、

今でも、生徒さんに接するときは、それを続けています。

 

また、小学生のお子さんのいらっしゃるご家庭でも、

取り入れられると良いと思います。

普段の生きた会話で身につけた知識ほど、強いものはないからです。

 

この文章を書いているうちに、一瞬ですが、日が差してきました。

今はまた、曇ってしまいましたが。

雨に濡れた紅葉したもみじの葉っぱに、

陽がさして、キラキラ光っているのを見ることができました。

これだけで、気分が、アップ!

今日も単純な私なのでした。(笑)